ミニチュア編み上げブーツができるまで(その2)
では、製作工程の続きです。
(その1)では、仮の型紙まで出来ましたので、いよいよ試作品作りに突入です。
(その1)はこちらから → ★
ハギレを使って、型紙を写していきます。
カッターを使って切り取り、菱目打ち・目打ち・スクリューポンチを使って穴を開けていきます。
革を水で濡らします。
麻糸で縫っていきます。縫い終わりは、堅結びをし、結び目が緩んでこないようにボンド固定しておきます。
片側を縫い終えました。
次に反対側から甲と反対側の土踏まずの辺りまで一気に縫っていきます。
前の部分が縫い終えました。
丸いお箸の先端を使って、つま先をぷっくりさせます。
型崩れを防止するために綿を詰めておきます。
この綿は、手芸用の綿をお勧めします。
つま先がぷっくりしました。
では、続いて残りの部分を一気に縫っていきます。最後は5~6ミリほど残し、糸を切ります。
この糸は、底に響くので堅結びはしません。
糸端をボンドでとめておきます。
底一面にボンドを塗ります。
結構たっぷりと。
底の革を貼り付けます。
しっかりと圧着します。
ピンセットなどを使って、靴の中からも圧着します。
更に、目玉クリップで固定します。
紐靴を通します。ピンセットを使うとやりやすいです。
さて、いよいよ指がつりそうになる靴ひもを結びます。
私は、作業台に敷いているカッターマットと一緒にクリップでとめ、固定してやっております。
結べた!!
靴の中に丸箸を突っ込み、ブーツの折り返しを作ります。
折り返せました。
靴ひもの結び目が外れてこないように、ボンドで固定します。
このボンドの塗り方にちょっとこだわっています(^^♪ 塗っているけど、塗ってない感じに仕上げます。
靴ひもの向きを固定する為に、前のクリップと一緒に固定しておきます。
余談ですが
先程の靴ひものボンドの塗り方で、たっぷり塗ると・・・
いかにも、止めました!感が出てしまいます。
完全に乾いたら、クリップを外します。
この段階で、つま先の縫い代が多いのと、甲のぷっくり感が少し少ないので、型紙を訂正しておきます。
周りのいらない革をざっくりとカッターで切っていきます。
ギリギリのところを切るときは、糸を切らないように細心の注意をはらいます。
段差があるのでそろえるように切っていきます。
場所によっては鋭角のカッターナイフを使います。 手前が鋭角の方です。
丁寧に丁寧に形を揃えていきます。
ほぼ揃ったら、やすりを使って、更に綺麗に滑らかにしていきます。
滑らかに整いました。
絵筆を使って、革のカスを取り除いてあげます。
ここまでの作業をしていると、愛着が湧いてきて『綺麗にしてあげるね~♪』って気持ちになります꒰ღ˘◡˘ற꒱
トコフィニッシュを塗って
スリッカーで磨いていきます。
エッジの部分も忘れずに磨きます。
磨き終えました。
中に詰めていた綿を取ります。
新品ではなく、少し履きこんだ感じにしたいので、甲にシワをつけたいと思います。
指先に水をつけ、ピンポイントで濡らします。
縫い針を使って、筋をつけます。
つま先とかかとをそれぞれ引き合わせるように曲げます。
折れシワができました。
靴ひもをバランスのいい長さに切ります。
紐靴の裁ち切り部分のほつれ予防をします。
完成!!!!!!!!!!
と言いたいですが、私的にはまだまだ納得がいかない箇所がありますので、
型紙の修正に戻って改善をしたいと思います。
とりあえず、このように製作しております。
疲れたよぉ(@_@)